- 県外にはあまり出回らない幻のエビ
ガスエビという名前自体、日本国内ではあまり聞きなれない名前と思いますが、石川県内ではとてもポピュラーで美味しい海老としてファンが多い海老です。
北陸新幹線開通や金沢の回転寿司の全国的な広まりの影響で徐々に認知は増えていて、特に観光で石川県に来られた方のほとんどはガスエビを堪能されるのではないでしょうか。
海鮮が美味しくて有名な石川県で人気のあるガスエビが他ではあまり出回らない訳。
それはガスエビは自己消化酵素が豊富な為、鮮度落ちが早い海老だからです。
ガスエビは元々黒茶っぽい色の為、見た目があまりよくありません。
「見た目は悪いが味は極上」といわれる程です。
その上鮮度落ちが早いということで、さらに見た目が悪くなるので昔は鮮魚では県外に出回ることはありませんでした。
現在は冷凍技術の発達で近場の県であれば出回ることも多くなりましたが、それでも県内消費も多いということもあいまって見かけることは少ないでしょう。
ちなみに鮮度落ちの早い原因の自己消化酵素が豊富という部分ですが、濃厚な甘みのもとであるアミノ酸(グリシン・アラニンなど)が主な要因となっています。
- ガスエビの旬の時期
ガスエビは禁漁時期の7~8月を除いて年中取れますが、カニ漁が始まる11月は獲りに行きません。
よく旬の時期は9月~翌6月など取れる時期をいわれますが、個人的にはカニ漁がおちついた後の12月頃~2月に揚がるガスエビが一番おいしいんじゃないかと思います。
- 食べ方・レシピ
ガスエビは刺身や煮付け唐揚げが石川県内でよくつくられる料理ですが、その中で一番のおすすめは唐揚げです。
ガスエビは身の甘さはもちろんですが、揚げると殻まで旨みがあって香ばしく美味しいです。
ガスエビの唐揚げ
- ガスエビを洗います。
- キッチンペーパーで水を拭きます。
- 片栗粉をしっかりまぶして全体につけます。
- エビを両手に持って、エビ同士をぶつけるようにして少し余分な粉を落としましょう。
- 油を180度に設定して、2分~3分程揚げて、塩をふって完成です。
コツは少しずつ油に入れて揚げていくことで、油の温度を急に下げないようにすることです。
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