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甘海老ではなくホッコクアカエビ
よく寿司屋などで見かける甘海老。
名前は実は甘海老という名前はいわゆる俗名でして、
正式名称は「ホッコクアカエビ」といいます。
水族館などでは薄暗い深海魚コーナーにこの「ホッコクアカエビ」と書かれたプレート共に展示されていますが、あまり普段食べている甘海老だと気づく人はいません。
それほど甘海老という俗名が一般的に浸透しているということですね。
ちなみに甘海老の由来は言葉の通り、「とても甘い海老」です。この名前は石川県が発生ともいわれています。
新潟県では「南蛮エビ」と呼ばれており、由来は赤さが南蛮(赤唐辛子)に似ているからだそうです。
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旬の時期
甘海老の漁期は基本的には年間を通して獲れます。地域により禁漁の時期が定められていて、漁の解禁後が旬となります。
北海道は3月~5月、北陸地方では9月~12月が解禁後となり甘海老の旬の時期となります。
特に12月頃のエメラルドグリーン色の卵を抱えた甘海老はぜひ現地の刺身で味わっていただきたい味です。
日本の甘海老の漁獲量上位は、1位北海道 2位石川県 3位新潟県 4位福井県 5位富山県となっています。
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食べ方・レシピ
甘海老が手に入って家で調理する場合、大きい甘海老はやはり刺身でいただくのがおすすめです。
甘海老の刺身
- 甘海老をきれいに洗って下さい。(おなかに卵は流さないでください)
- 頭を取り、おなかに卵がついている場合はスプーンで取って別皿に分けてください。
- 片方の手で尾っぽと根本の殻1節をつかんで外れないように抑え、もう片方の手で腹と足をつかんでそのまま殻を外してください。
- 皿に盛り付け、卵がある場合は殻を剥いた海老の上に卵をのせれば完成です。
取った頭は絶対に捨てないでください。味噌汁の出汁として使用すると絶品です。
甘海老の頭の味噌汁
- 刺身の時に取った頭を鍋に入れ中火で軽く炒ります。(面倒な場合省いても問題ないです)
- 海老の入った鍋に水を入れて沸騰後7~8分程経ってから味噌を溶きます。
- 後はお好みで塩を足して完成です。
小さめの甘海老の場合、同じようにお刺身もいいですが少し手間でも唐揚げにすると頭から尾っぽまで丸ごと美味しく頂けます。(大きいエビは殻が硬いので唐揚げにむきません。)
甘海老の唐揚げ
- 甘海老を洗います。
- キッチンペーパーで水を拭きます。
- 片栗粉をしっかりまぶして全体につけます。(この時えびの頭の先のトゲが刺さらないように気をつけましょう。)
- エビを両手に持って、エビ同士をぶつけるようにして少し余分な粉を落としましょう。
- 油を180度に設定して、2分~3分程揚げて、塩をふって完成です。
コツは少しずつ油に入れて揚げていくことで、油の温度を急に下げないようにすることです。
小さめの甘海老が手に入らなかったり、調理の手間を少し省きたい方はこちらの商品が便利です。
他にも、かき揚げやアヒージョなど様々な料理に幅広く使われる甘海老。
ぜひ刺身以外にも色々と試して味わっていただきたいです。